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マンコ・カパク Manco Capac >>関連項目一覧


南アメリカ(南米)の古代インカ王朝の伝説的な王、創建者。またはアヤル・マンコとも。神話には3つの説がある。

1つめでは、4人の兄弟と4人の姉妹が定住の地を求めてクスコの方向へ歩いて行った。その途中、魔法の力を持つ アヤル・カチは破壊的な性格を恐れられ、他の兄弟に洞窟に閉じ込められた。
アヤル・オコは聖なる石に姿を変えた。アヤル・アイカは末の弟を残して 畑の守り神になった。末の弟アヤル・マンコはは姉妹たちとクスコを支配し、 姉妹のうちの1人、ママ・オクリョと結婚した。

2つめの説では。人間たちのみじめな生活を不憫に思った太陽神インティが文明を確立するため チチカカ湖上の島にマンコ・カパクとママ・オクリョを遣わしたという。
二人は金のくさびを持って旅をし、くさびが吸い込まれる地を定住の地とするよういわれていた。
クスコのある平野で、くさびは吸い込まれこの町を基地に王朝が創建され、アンデスのあらゆる民族を 征服した。旅したのは3人の兄弟と1人の妹という話もある。

3つめの話は、スペインの歴史家が頻繁に記録しているもので、自己顕示欲の強い、抜け目ない統治者マンコ・カパク がインカ王に魔性を付与しようとして神話をつくった、という。
彼の華麗な衣装、煩さな宮廷風習がだまされやすい人々の眼に強い印象を与えたという。
スペインの記録者たちはマンコ・カパクがインカの初代の王だと考えたらしい


 
関連項目一覧
インカ 【文化地域項目】
アメリカ先住民族 【文化地域項目】

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