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アミュレット amulet >>関連項目一覧


アムレットとも。ヨーロッパの伝承。お守り、護符。病気、イビルアイ(邪視)除けなど、様々な用途で様々なアミュレットが用いられた。ラテン語amuletum(Pliny)が語源のようだ。

またamuletumは「取り除く」「挫く」という意味のamoliorから派生し、所持者の保護というただひとつの目的だけ持つだけだ、という定義もある(E.T.エルワージ 「邪視」P130)

エルワージは邪視除けのアミュレット(アムレット)をいくつも紹介している。
「棒の先につけたロバの頭蓋骨」(畑の胴枯れ病に効く 古代ローマ)
グリッロ(こおろぎ)あるいはイナゴの図像(邪視除け 古代アテネ 頭が骸骨に似るから)
聖句箱(テトラグラマトンという聖書の四節を書き付けた羊皮紙が入っている)


このような例をみれば、日本のイワシの頭かざりもアミュレットといえるかもしれないが、やはり身に着けるものが対象といえるだろう。

 
関連項目一覧
ヨーロッパ 【文化地域項目】
魔術、魔術師 【大項目】
イビルアイ(邪視) 【魔術、伝承:邪視】

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