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パールヴァティー Parvati >>関連項目一覧


インド、ヒンドゥー教の神話の女神。シヴァの神妃。ヒンドゥーの母神的存在。 名前は「山の娘」の意。父はヒマラヤ山の神ヒマヴァット。 シヴァ神との間にガネーシャをもうけた。

「山の娘」というだけありパールヴァティーはヒマラヤ近く標高3500m近い地域の聖なる山ナンダデヴィに住むと言う。 ナンダは「祝福された」「デヴィ」は「女神」の意味の語。
近くの「花の谷」といわれる地域では夏の終わりに「花の谷祭り」があり、妖精、女神パールバティが宿ると信じられている幻の白い花 「ブラフマカマル」が摘まれ、祭式の中でパールヴァティー像があらわれる。
また神話物語ではパールヴァティーが産まれた時、花(華)が降ったという。
仏教経典にも天から曼陀羅華(まんだらげ)、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)が降る「散華(さんげ)」の場面が説かれる。インドでよくみられる考え方だろうか。
(「ナンダデヴィと花の谷国立公園」は世界遺産)

ある物語ではパールヴァティーの子でないシヴァの子6人がいたが、 たいそうかわいがり、強く抱きしめたとき、体がひとつ頭が6つのカールティケーヤスカンダ 韋駄天)になったという。

シヴァがパールヴァティーの肌が黒いのを難じたとき、 パールヴァティーがそれを恥じて、森にひきこもり苦行者になったことがあった。 それをブラフマーが感銘し金色の肌の女神ガウリーにしたという。 また異説では肌の黒いのがカーリー女神になったという。

あるときパールヴァティーがいうことをきかないので、シヴァが女神を 漁師の妻に変えた。しかしパールヴァティーは機会をうかがい、 シヴァに這いあがって両目を指で覆った。世界は暗闇になった。 シヴァはそれで額に第三の目をつくったという。

 
関連項目一覧
インド 【文化地域項目】
シヴァ 【インド、ヒンドゥー:神】
ブラフマー 【インド:神】
ガネーシャ 【インド、ヒンドゥー:神:聖天】
カールティケーヤ 【インド、ヒンドゥー:軍神】
カーリー 【インド、ヒンドゥー:女神】
スカンダ(韋駄天) 【インド、ヒンドゥー:神】

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