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神曲 しんきょく ラ・ディヴィーナ コメディアLa Divina Commedia >>関連項目一覧


原題はイタリア語。ラ・ディヴィーナLa Divina、とも。 キリスト教の伝承をもとに、ギリシャ・ローマの伝承要素も多く含まれる。ダンテ(生没AD1265-AD1321年)の著作、長編叙事詩。 1307年構想がなり執筆始、13年にわたり書かれた(1307〜21年刊)。作中の主人公ダンテによる1週間の死後世界の旅の空想的物語。 地獄編・煉獄(れんごく)編・天国編の3部からなる。

ダンテ自身が主人公となってこの三界を巡り、神の愛に包まれて至高至福の境地に至るまでを描く。 作者の人生観・宗教観の集大成といわれる。
多くの悪魔の名前などがでてくるが、大魔王ルチーフェロ(ルシファー)以外の名前の由来は不明。
また同時代の人々が実名で死後苦しむ姿などを描くなど政治家でもあったダンテの思惑があったかもしれない。 しかし、その他文学的考察は別の資料にゆずる。


原題は初めは「コメディアCommedia(喜劇)」だったが、後年になって「ディビーナDivina(神聖な)」という形容詞が加えられた。 邦訳名の「神曲」は、森鴎外(もりおうがい)が「即興詩人」(1902年)のなかに書いたものが初出のようだ。

 
関連項目一覧
キリスト教 【文化地域項目】
ルシファー 【大項目】
煉獄 【大項目】

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