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モロク Moloch モレク Molech >>関連項目一覧モレクMolechとも。カナーン(カナアン)民族、アンモン人(ヨルダン南部)の神。テュロス(レバノン南西部)や 植民地カルタゴで崇拝されていた。 (メルカルトであるという説も、またバアル・ハモンのこととも)。 王はモロクの息子とみなされるとも。「モロクにむかって」という表現は 「国王の(命の)ために」という意味だという。聖なる結婚の儀式で受胎された子どもの生け贄をさす表現であった 可能性もあるという。 カルタゴには青銅の神像があり、その手に子供を置くと下の火の中落ちるように していたという。 モーゼが言ったという「モレクへ向けて汝の種を火のなかに通らせることがあってはならない」。 ラス・シャムラ書板に子供の犠牲について言及がないのでこの儀式をさした言葉ではともされる。 上記のように主に旧約聖書にみられる内容で知られる。 アンモン人はロトの子孫だという。列王記第2巻「アンモンの子孫(ひとびと)の憎むべき者なる」モロクと。 多くのイスラエルの民がモロクのために子供を火の中に投じて生贄にしたと考えられている。 子供たちはトベテなる場所のヒノムの谷で焼かれたとも。 モロクに関しての資料では「であった可能性もある」という表記が多くみられ、不確定な説が多いようだ。 そして牛の頭をした図像が資料によくみられる。 悪魔学関連の本では、悪魔としても語られる。 参考資料 ・世界神話辞典 (アーサー・コットレル著 柏書房) ・世界の神話百科 東洋編 (レイチェル・ストーム著 原書房) 関連項目一覧
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