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ムロイ モロイ >>関連項目一覧


ルーマニアの伝承の吸血鬼。あえて直接的な呼び名でなく「不死者」の意のこの名で呼ぶ ことが多いという。心臓に杭を打ち込むか、死体を焼いて退治するという。
または熱い釘を打ち込むともいう。2000年初頭のテレビ取材で、悪魔の心臓に釘を打ち込んでいたという老人は、悪魔 が心臓を使うから遺体の心臓に釘を打つと語った。また、老人はもうその行為は自分はやらないといい、それは 血の弱い者がやると頭がおかしくなるからだといった。
ほぼ同じものに「ムロニ」というものもいる。

1969年に採話されたものでは、ある老婆が死んだあと近親者に多く死者がでた。家の周りには動物の死骸も散乱した。 老婆がモロイになったと考え、掘り起こすと、目を見開き、寝返りを打ち、血色のよい顔をしていた。村人は死体を焼いたという。

また、他にも埋葬時、体が硬直してなく、血色の良い死体だったものを、さまよう死者にならないよう心臓に杭を刺したという。 30年ほど前の話だという。

ルーマニアでは似た存在にストリゴイという魔物、夜の魔鳥もいて、夜に人間の血肉を喰らうという。

 
関連項目一覧
ルーマニア 【文化地域項目】
ヴァンパイア、吸血鬼 【大項目】
ストリゴイ 【ルーマニア:吸血鬼、魔鳥】
ムロニ 【ルーマニア:吸血鬼】

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