幻想世界神話辞典 〜
文化地域項目〜
大項目〜
リンク集〜
掲示板
〜
辞典TOP〜
オリオン[座] オーリーオーン Orion >>関連項目一覧※2012年 オリオン座流星群 は10月21日が極大 オーリーオーンとも。ヘレネス(ギリシャ)神話の、オリオン座で有名な巨人、狩人。たいへん美男子、美形のようだが、大変な女好きのようだ。 ポセイドンとミノスの娘エウリュアレの息子というが別説もいろいろあるようだ。 キュクロプスやアンタイオス、オリオンたちは巨人といっても人間との恋や争いも人間と同じで 人間とそれほど変わらないともいう。ヘカトンケイルたちのような神々との戦いに加わるような巨人とは違うとブルフィンチは述べている。 以前は荒っぽい狩人オリオン ギリシャ神話の原初にすでに伝承にあった巨人。 アロアダイの巨人少年オトス、エピアルテスよりも、とても美しかったという。 女神アルテミスの乙女団、7つ星のプレイアデスを成していた半神の乙女たち 狩人オリオンに追いかけられたので鳩(プレイアデス)に変えついには両者を星座にかえてしまったという。 (プレイアス プレアデスの単数形 マイアもその一人 ヘルメスの母 産婆の意味 アルカディアのキュレネ山の洞窟に住んでいた) ある説では追いかけたのは、プレイオネという娘一人とも、その娘たちであるともいう。 ともかく女性達をボイオティア中、5年または7年間追い回したという。 野鳩(プレアデス)を追いかけた狩人の話が原型ではないかという推測もある。 この系譜の物語では、クレタ島の狩人たち「ザグレウス、ブリトマルティスを追いかけた」ミノスと類似している。 ボイオティア地方では別な巨人狩人の物語 タナグラに「蜜蜂の男」の意味の名前ヒュリエウス( 客あしらいの良い男だという)が住んでいた。クロノスの時代から神々は蜜(酒?)に酔っっていた。 オリオンの物語ではヒュリエウスではなくオイネウス、オイノピオン という名前の王がいる。オイノス(ぶどう酒)に関連してるという。 (これはヒュリエスとタナグラに属する都市ヒュリアがヒュロン[蜜蜂の巣箱]に関係していることと類似) ヒュリエウス、またはオイノピオンの元へ3人の神々訪れる いくつかパターンがあるようだがゼウス、ポセイドン、ヘルメス の名があがる。犠牲に供せられた雄牛の皮に精液を流し満たした袋状のものを地中に埋めるよう宿の主人にいいわたした。 十ヶ月経って大地より巨人オリオンが生まれたという。子供のいない宿の宿の主人に子供を贈ったのだという。 キオス島の伝承ではぶどう酒で酔ったオリオンは義父オイノピオンの妻メロペを強姦してしまったという。 あるいはメロペはオイノピオンの娘とも。 またはメロペに求婚し彼女を得るためキオスの野獣を退治したという。しかしオイノピオンが約束を破ろうとしたので メロペの部屋に押し入ったという。 あるいはオイノピオンが荒っぽいオリオンを酔わせて眠ってるうちに眼をつぶし海岸に捨てたとも。 精液を出す(または放尿の意味とも)のウーレインからオリオンが派生したという名前の由来の説もある。 ポセイドンの息子である関係か、 海の底を歩く能力、または海を歩くことができたといわれる。 目をつぶされたあと、鍛冶の音をたよりに、海を歩くことができる助けもあり、 ヘパイトスの元へたどりつき、そこのケダリオンという職人に太陽の宮殿に連れて行ってもらい、 太陽神にあい、その光で目の傷が癒え、見えるようになったという。 星座になったことを信じないホメロスらによれば かつて地上で殺した動物たちを冥界のアスポデロスの野で青銅の棍棒を手に狩り立てているという。 オリオン座 北半球では、冬の宵、南の中天高くかかるもっとも明るく形の整った星座。わかりやすい形をしている。 赤い1等星ベテルギウスと白い1等星リゲル、 それにオリオンの帯を表す斜め一列に並んだ三つ星など 、5個以上の明るい2等星で形づくられている。 三つ星のすぐ南に縦一列に並ぶのが小三つ星で、その中央に肉眼でぼんやり見えるのが、 散光星雲として有名なオリオン座大星雲M42である。 オリオン座流星群が観測できることでもしられる。(10月頃) 他の文化圏では以下のような捉え方をされている。 オシリス神:古代エジプト レイチュー:ミャンマー マゥンインサンイダン:ミャンマー(オリオン座の3つ星、天秤を担いだ少年) ベライ・ベライ:アボリジニ:オリオン座の剣帯(3つ星)と剣 若者たち 余談だが、TIGER&BUNNY(タイバニ)のOP「オリオンをなぞる」(UNISON SQUARE GARDEN) はなかなか良い曲である。 参考資料 ・ギリシア・ローマ神話 (ブルフィンチ:著 野上弥生子:訳 岩波文庫) ・ ギリシアの神話 (神々の時代) (カール・ケレーニィ:著 植田兼義:訳 中公文庫) ・日本大百科全書(小学館) 他 関連項目一覧
●このページのトップへ● (C) Copyright Masahiro Aibara |