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クラーケン Kraken >>関連項目一覧デンマーク人エリック・ポントビダン(ポントビディアン)の「ノルウェー博物誌(ノルウェイの歴史)」(1752年)で描写されている海の魔物。 背は1マイル半(約2414m)、島のように海面にでているので、浮遊する島々というはクラーケンなのだともいう。 液を吐き出して海を黒く変える、触手で大きな舟もだきこむ等という。 ポントビダンの著述にふれつつ、フレッド・ゲティングスは著作で「ポートランド・ローズの入り口の深い海溝には クラーケンとい呼ばれる巨大なウミグモ(「魚の山」とも呼ばれる)がいるという」ことを書いている。 またボルヘスはポントビダンの著作を「真偽より読者を楽しませるための著作」と述べている。 イギリス詩人、テニソンAlfred Tennyson(1809-1892)の詩に、深い海の底のクラーケンをうたったものがある。 有名な、船を触手で襲う巨大なタコ-イカ様の化け物の18世紀頃の絵が残っているようだが、 実際に襲われたか(ないだろうが)、漂着したダイオウイカなどから想像したかはわからない。 SF小説家ジュール・ベルヌ(1828-1905)は『海底二万海里 Twenty Thousand Leagues Under the Sea』(1870年)で 潜水艦を巨大イカに襲わせている。 この頃には捕鯨で解体したクジラの胃袋からダイオウイカをみつけるということもあっただろうか。 ちなみにタコなどは英語でデビルフィッシュともいう。 ヨーロッパ人はタコとイカの区別はあまりしていないようで20世紀のあるイギリス家庭で、 日本人が「足の数、タコは8本、イカは10本」と当然のように言ったら論争になったことがあるという。 ほかにシーサーペントやレヴィアタン、ヨルムンガンド、ケートスなど海蛇、クジラ系の海の巨大怪物の伝承が、 オリエント-地中海世界からヨーロッパで多くみられる。 関連項目一覧
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