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クリシュナ  agni krishna,krsna ●関連項目一覧●

インド、ヒンドゥーの神話に出てくる英雄。ヴィシュヌ神のアヴァターラ(化身)の一つとされる。暴虐の王カンサを倒す運命のもと生まれてきた。

カンサ王は「デーヴァキーの八番目の息子がお前を殺す」と何者とも知れない声に告げられ王の息子ヴァスデーヴァと妃のデーヴァキーを牢獄に入れ、生まれた子供を次々に殺したが、ヴィシュヌの一部であるアナンタ竜が7番目の息子として胎内に宿った時、ヨーガ・マーヤー女神が別の妃の胎内に移し、バララーマとして生まれてきた。ヴィシュヌが八番目の子として生まれてきた時、牛飼村で生まれた子供のヨーガマーヤー女神と取り替えるように言った。カンサ王は取り替えられたと知らず子供を殺そうとするが、女神は本当の姿を現し、八番目の子が無事な事を告げ、人々を苦しめないように言う。王は驚き、ヴァスデーヴァと妃を開放し、許しを乞うた。

クリシュナは赤ん坊の時からラークシャシーやトリナーヴァルタという悪魔を倒した。少年時代悪戯好きだったが、成長したクリシュナはバララーマと共に悪魔や魔物を退治した。クリシュナは牛飼いの娘たちの間でも憧れの的で、特にラーダーとの恋が12世紀の詩「ギータ・ゴーヴィンダ」にうたわれている。その後、クリシュナの事を知ったカンサ王が悪魔を差し向けるがことごとく倒し、カンサ王を殺した。

クリシュナとルクミニーの子もまた、神カーマが胎内に宿ったもので、この息子プラデュムナも悪魔シャンバラを倒す運命をもって生まれてきた。

マハーバーラタ、バーガヴァタ・ギーターにおいて、クリシュナ伝説の終わりの部分、パーンドゥ一族を助けて活躍する物語が語られている。

最後はジャラという猟師が獣と間違えて射た矢に弱点の踵を撃たれて死んでしまった。この非業の最後も神慮によってなされたものだという。

北インドのブリンダーヴァン地方の歴史的人物にまつわる伝説があり、この地がクリシュナ信仰者の重要な巡礼地になっている。

 
関連項目一覧
インド 【文化地域項目】
ヴィシュヌ 【インド:神】

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