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マルドゥーク marduk >>関連項目一覧


マルドゥク、マルドゥックとも。バビロニア神話に出てくる最強の神。エアとダムキナの子。

この神の誕生を喜んだエアは他の神の2倍のものを与えた。すなわち4つの目、4つの耳を持ち、口からは炎を吐き、 偉丈夫なその肉体には光輝く神の衣をまとっていた。

冒険心の強いマルドゥークは風を皮ひもでつないで支配したり、神々の住居を守護するドラゴンに口枷をはめたりとイタズラを繰り返した。 神々の不満から、最も古い神ティアマトはマルドゥークを倒すことにした。

エアはマルドゥークを助けるため、ティアマトの孫であり、自分の祖父でもあるアンシャルにティアマトが反乱を企てていると讒言し、 天上の神々は二つに分かれて争うこととなった。

ティアマトの創り出した化け物たちの前に、エアも、その父のアヌも逃げるしかなかった。そこでマルドゥークが戦うことになった。 マルドゥークは戦いの前に自分が神々の王となることを認めさせ、手には雷をつかみ旋風の戦車に乗り、戦いに挑んだ。

その強さと智慧で、ティアマトとその軍勢を破ったマルドゥークは、ティアマトの死骸から天地と海を造った。

エヌマ・エリシュでは50の名前が与えられている。マルドクではじまりネビルでおわっている。

19世紀の聖書の起源についての資料には、エデンの炎の剣の起源に、「マルデュク神の炎の剣リットゥ」を挙げてあるものがある。

 
関連項目一覧
バビロニア 【文化地域項目】
ティアマトー 【バビロニア:神】
リットゥ 【バビロニア:武器:炎の剣】
ネビル(木星) 【バビロニア:星、マルドゥクの50の名】

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