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メロウ merrow >>関連項目一覧


ケルトの伝承にでてくる妖精、人魚。アイルランド語ではモルーア murrughach、モルーハ moruadhという。 これらの名称はムイール muir(海の意)とオーイ oigh(娘の意)という2つの言葉からきている。

美しい女性の姿で、魚のような尾をもち、指の間にはアヒルのような水掻きがある。 コホリン・ドリュー cohullen druithという赤い色の羽で覆われた帽子を被っていて、この帽子がないと海へ戻れなくなる。 このモチーフは海と空の違いはあるが、ヴァルキューレの翼や天女の羽衣と同じである。

男のメロウは髪と歯が緑色、目は豚のようで、鼻が赤いという。そのせいか、メロウの女性は見た目の良い、人間の漁師たちを好きになるという。

しかし、漁師たちはメロウに出会うのは大風が吹く前兆だといって好まないという。また荒れた海岸でメロウをよく見かけるという。 また、メロウは小さな牝牛の姿となって海岸をさ迷い歩く。

 
関連項目一覧
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