幻想世界神話辞典 〜
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レーヴァテイン Lævatein >>関連項目一覧レヴァンテイン、レヴァンティンとも。名前は「害なす魔の杖」の意。 自ら空中で動くことができ、太陽よりも強い輝きを放ち、その威力はいかなる者も抵抗できないという。 炎の剣。北欧神話の巨人スルトの持つ剣といわれるがこれは一般的ではない。 「フィヨルスヴィズの歌」では、直接的ではないようだが、ロキが冥界の門の下でルーンを彫って造った魔法の剣 「レーヴァテイン」(裏切りにみてる杖)のことが述べられているという。 「スヴィプダグいわく」ではスルトの妻シンマラが持っている剣だという。 スルトの持つ輝く剣は、エッダでは直接名前は語られていない。 「ゲルマンの神話」(E・トンヌラ G・ロート F・ギラン著 清水茂訳 みすず書房)で E・トンヌラは「一方、すぐれたヴァーヌであるフレイールと火の巨人の長であるズールトが向かい合っていた(中略) 彼はゲルドを妻として征服するために余儀なくしたあの闘いの間に、その剣をすでに失ってしまっていた。 いかなるものも抵抗し得なかったこの武器は、いまや、巨人ズールトの手の中にあった」と記述がある。 名前のしられていないスルトの輝く剣とフレイの持っていた輝く、ひとりでに巨人を切る剣と 同一視したようだが一般的ではない。 エッダの中ではスルトの剣に関して表現が少なすぎて、実際のところは良くわからないといえるだろう。 参考資料 ・北欧神話 (東京書籍) ・虚空の神々 (新紀元社) ・北欧神話と伝説 (新潮社) ・ゲルマンの神話 (みすず書房) ・サガとエッダの世界 (社会思想社) ・エッダとサガ (新潮社) ・エッダ グレティルのサガ (ちくま書房) ・古代北欧の宗教と神話 (人文書院) 関連項目一覧
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