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チャキュン >>関連項目一覧


ポェ・パ(チベット)のコンボの土地の伝説の魔物。巨大な鳥で、八本の爪を持ち、鋼のような翼は矢でも射通せず、石飛礫(いしつぶて)も通さない。大きな翼の風切り音は山向こうからでも轟き響く。 1羽の時は羊一頭、2羽ならヤクを一頭、爪にかけてさらっていく。家畜だけでなく人もさらったという。

困った人々は、この鳥を捕らえるワナとして塔がつくられた。屋根のないてっぺんに枝をかけ藁をかぶせて、その上に肉をのせる。肉をとりにきたチャキュンは塔の中に落ち、狭くて羽ばたき飛びあがることができず飢えて死んだ。やがてチャキュンの姿は見られなくなったという。

また、仏や仏法を守護する神獣、守護獣にキュンという鳥がいて、コンボの地の人はチャキュンが殺生を悔いて守護獣のキュンになったという。

パソン・ツォ(ツォは「湖」)の近くにある塔がチャキュンを捕らえた塔だという。

 
関連項目一覧
キュン 【ポェパ(チベット):神獣】
ポェ・パ(チベット) 【文化地域項目】

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