幻想世界神話辞典 〜
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スイセイ 彗星 ほうき星 (コメット comet) >>関連項目一覧古代より、世界各地で星にまつわる神話伝承は多くあり、 突然あらわれる彗星は、異変・凶兆のしるしと思われ、人々を不安にさせることがあった。 日本語でほうき星、漢字の彗星(スイセイ)彗は「ほうき」のことである。 英語のコメットは「髪の毛」のことで、共に長く尾を引く姿をあらわした名前である。 図版などでは炎のようにあらわされ、長い形を剣になぞらえた絵もある。 太陽に近づくと、星の核をなす氷と塵の塊が溶けガスとなり太陽風などで流され長く尾をひく。 太陽に近づくほど、または地球に近づいて、その輝きが増したり、天球上のみかけの大きさが大きくなったりと 秩序だった星々の動きの中では一大異変であり、天の動きは地上に影響があると考えた昔の人々からすれば ただならぬ出来事とされた。 1910年(明治4年)のハリー大接近では科学知識で周期彗星とわかっていたが(江戸時代には蘭学者も知っていたが)、 尾が地球をかすめると毒ガスかもしれないなどの説、風聞がとび、タイヤのチューブの空気を吸ってやりすごすといった科学による迷信が蔓延したらしい。 漫画の『ドラえもん』に、これを扱った話がある。古代の天文学も当時最新の学問知識であり、結局人間とは解明しきれない知識にふりまわされるのだろう。 現代では各彗星の名前は発見者の名前とされる。(アイソン彗星は発見者の属する団体名) 彗星は周期をもって何度もめぐってくるもの(約75.3年周期のハレー彗星など)や、楕円軌道ではなく二度ともどってこない彗星がある。 また太陽や惑星の重力をうけ軌道はしばしば変わる。 ちなみにハレー彗星(ハリー彗星)が次回近づくのは2061年である。 彗星の放出した物質が地球の公転軌道と重なり、地球が通過するとき流星群がみられる。 余談だが2013年11月に話題となったアイソン彗星は太陽に最接近した際、核が崩壊して蒸発したらしいと報じられた。 同時期にやってきているラヴジョイ彗星Lovejoyも大彗星とまではいかないようだが天体ショーとして話題になった。 なお、コミック作品に宇宙人的少女がヒロインの『コメットさん』(横山光輝:著)がある。 これを原作とした同名ドラマ作品や、アニメ作品 『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』(コスミック バトン ガール コメットさん)がある。 テレビやマンガカルチャー初期にあって秀逸なネーミングである!?。 参考資料 ・日本大百科全書(小学館) ・大辞泉(JapanKnowledge) 他 関連項目一覧
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