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ロクハラミツ 六波羅蜜 ろくはらみつ >>関連項目一覧


ろっぱらみつ、とも。仏教の伝承、教義。漢訳による中国、日本での仏教教義。
大乗仏教における、菩薩(ぼさつ)が涅槃(ねはん)に至るため、 悟りを得るために必要な六種の修行、六つの徳目。
布施(ふせ)・持戒・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧。六度。

波羅蜜は梵語(サンスクリット語)でパーラミターparamita。波羅蜜多とも。 意味は「渡った、到った」で完成をあらわすという。
漢訳では「度(ど)」、「到彼岸」とも。天台大師の著作では「事究竟(じくきょう)」「度無極(どむごく)」とも。
「度」は度(わた)る、の意味。

上記の6つと表記違いも含めた六波羅蜜
檀那(だんな)波羅蜜 梵語ダーナ 布施の意 檀波羅蜜 布施波羅蜜とも
尸羅(しら)波羅蜜 梵語シーラ 戒の意 持戒波羅蜜とも
羼提(せんだい)波羅蜜 梵語クシャーンティ 耐え忍ぶの意 忍辱波羅蜜とも
毘梨耶(びりや)波羅蜜 梵語ヴィーリヤ 精進の意 精進波羅蜜とも
禅那波羅蜜 梵語ディヤーナ 静慮の意 静慮波羅蜜とも
般若波羅蜜 梵語プラジュニャー 智慧の意 智慧波羅蜜とも 参照:般若


京都の六波羅探題(ろくはらたんだい 鎌倉幕府の京都関西の統括職)、六波羅の地名はこの六波羅蜜、または六波羅蜜寺があることに由来するようだ。

 
関連項目一覧
仏教 【文化地域項目】
中国 【文化地域項目】
日本 【文化地域項目】
ヒガン(彼岸) 【日本:行事、雑節:墓参り】

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