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四寅剣 シインケン >>関連項目一覧


朝鮮、韓国・朝鮮半島の宝剣、伝統剣。儀礼用の剣。
四寅剣は、「寅年、寅月、寅日、寅時など寅の字が四度重なる時」に熔解鉄を注いで作るという宝剣だという。
高麗大博物館が所蔵の四寅剣は百済 武寧王陵から出土したもののようだ。これは82cmほどの剣だという。

寅(虎)は十二支の中で「陽」気が起こる時期を象徴し、寅の字が四度重なる四寅に作られた四寅剣は、 「陰」で邪悪な気運を斬り、国家の危機をはね除けるという「辟邪」の意味を含んでいるのだという。 王が新年に魔よけの祭祀などで用いたようだ。

普通、刃の片面に国家の困難を除くための呪文を篆書体の漢字で象眼し、 もう片面には二十八星宿図を描き入れる。

刃は銑鉄を焼入れして作り、柄には金属彫刻が入っていて、鞘は木で作って漆を塗ったり魚皮を付ける。

参考文献・出典
・快刀ホン・ギルドン
・韓国日報 [輝く指先−韓国の職人たち]


 
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