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テンチョウセツ 天長節 てんちょうせつ (天皇誕生日) >>関連項目一覧


もとは中国の祝いの日。日本では天皇の誕生日を祝う日。旧制の四大節(四方拝・紀元節・天長節・明治節)のひとつ。
起源は中国の唐代748年(天宝7)、玄宗皇帝が老子の「天地長久」の語に基づいて創始したという。対になる語に「地久節」がある(皇后の誕生日)。 天地とともに天子の寿命の限りないことを 希(ねが)うという意味。もちろん現在の中国に天長節はない。
日本の記録では奈良時代の775年(宝亀6)9月に光仁(こうにん)天皇が詔勅、詔(みことのり)して、 自らの誕生日を祝したという。

近現代では明治元年(
)に古代の例に倣って復活再興、明治6年(1873)に国の祝日とされた。 当日は皇室の祭祀として天長節の当日、「天長節祭」を賢所・皇霊殿・神殿で行なった。
(皇室祭祀令[明治41年 1908]二三条「歳旦祭祈年祭及天長節祭は賢所皇霊殿神殿に於て之を行ふ」)
特例的に、大正天皇の天長節は8月31日の酷暑だったため、別に10月31日を祝日と定めた「天長節祝日」というものもあった。
(大正元年勅令第十九号改正の件[大正2年 1913])

第二次大戦後、昭和23年(1948)に国民の祝日が制定され天皇誕生日と改称された。
昭和天皇の誕生日4月29日が5月の長期連休ゴールデンウイークになっていたため、昭和天皇崩御後も、 「みどりの日」改正して「昭和の日」として国民の祝日として残っている。

昭和天皇の後の、今上(きんじょう)天皇の誕生日は12月23日である。

国民の祝日が、たとえば「勤労感謝の日」は新嘗祭に由来していたり、意外と歴史的に古いものと関係している。

参考資料
・日本大百科全書 (執筆者:酒井信彦 小学館)
・大辞泉 (JapanKnowledge)
・日本国語大辞典 (ジャパンナレッジ)


 
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