幻想世界神話辞典 〜
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応龍(鷹龍)、応竜(鷹竜) ying long おうりゅう、おうりょう >>関連項目一覧中国の神話の神、竜(龍)。竜は千年(または五百年)生きると翼をもち応竜(鷹竜)になるという伝承がある。 中国の南の果ての霊山、恭丘山にいるという。もともと天上の神々だったが神と人間の戦いの時、人間に味方したため 地上へ追放され、この山にとどまったという。 水や風を自由に扱い風雨を司る神として人々に恩恵を与えていたという。 また伝承では女神 女媧(ジョカ)と戦った敵とされているという。 結局負けて服従したという。 黄帝と蚩尤(しゆう)が戦った時、黄帝は女媧の助言で応竜が助けに呼ばれ、蚩尤の風伯(風神)、雨師(雨神)に対しより強い風雨の力 で戦った。結局、蚩尤は倒されてしまった。神の蚩尤を黄帝たちと殺したことで、さらに天に昇ることを許されなくなったという。 黄帝と蚩尤の戦いは「述異記」などにみられるが、別の助っ人がくる話もある。 伝説の王、舜の治水の時にも、実際の治水を行った禹(う)が女媧の血筋であることから応竜を呼んだともいう。 また山海経にも応龍の記述がいくつか見えるようだ。 第十四大荒東経には、大荒の南極に応龍が棲むという。図の注に「鷹龍 龍身有翼」とあるがあまり翼は目立たないようだ。 文章では「応龍は蚩尤と夸父(こふ)を殺したので、天に復帰することができなくなった。ゆえに 天下しばしば旱(ひでり)する。旱したときに応竜の形をまねると、やがて大雨がふり出す」 また「和漢三才図会」に「恭丘山に応龍がいる。応龍とは翼のある龍をいう。昔蚩尤と黄帝が争った ときに黄帝は応龍に命じて干翼の野を攻めさせた。また女媧はこれを乗物とした。禹帝が治水を努めたときにも 応龍は協力した」とある。 関連項目一覧
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