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アヤカシ あやかし >>関連項目一覧


日本の伝承。正体のつかない怪しいもの。「物のあやかし、かやうの事ぞと皆人に安堵させ」(武家義理)。 不思議なこと、あやしくはっきりしないこともいう。

本来は、海に住んでいて船が暴風雨などで難破しそうになる時出現すると信じられている怪物。 「この御船にはあやかしがついてさぶらう」(船弁慶)。または妖気の漂っている男の能面のこと。 この場合「怪士」と書く。

南方熊楠の「南方隨筆」によれば、正体は蛸(タコ)であるという。

コバンザメ(小判鮫。別称こばんいただき)の異名であるとも。コバンザメのあやかしが船の底にはりつくと、船が動かなくなる、と害をなすという。福井ではコバンザメをあやかしと呼ぶようだ。またあやかしの伝説は新潟でみられるようだ。
※「こばんいただき」は小判鮫が鮫類でないことから教科書を作った学者たちが考え出した名前らしく一般的でないようだ。 参考:WEB魚図鑑-コバンザメ

 
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