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ヘルハウンド hellhound >>関連項目一覧


ヘルハウンド hellhoundは「地獄の番犬」。ギリシャ神話のケルベロスをさす言葉。
あるいはイングランド南部・スコットランド一部の伝承の「黒妖犬ブラックハウンド」(妖精,幻獣)のことをいうとも。

ケルベロスや北欧神話のガルムの他にも、世界各地で死の国に番犬がいる神話伝承がみられる。

ハウンドは「(狩猟huntingに用いる)犬dog」のこと。 古期英語でhellehund。古期フランス語などでもhundやhuntなどある。
アメリカ(南部)俗語では「女の尻ばかり追い回す男(セックスのことばかり考えてる男)」の意味も。
ヘルは地獄。ゲルマン、北欧神話の死の国の女神ヘルと語源が同じ。 語源の*haljo には「隠す」や「アンダーワールド the underworld」といった意味がある。
この場合のアンダーワールドは「あの世、下界、よみの国」の意味であろうが、「下層、どん底」 「悪の世界、暗黒街、裏街道」 「地下、海中」 「対蹠地(いわゆる地球の裏側)」などもいう。

英語、イギリスの伝承でみられる妖精犬、幽霊犬、悪魔犬の 「ブラック・ハウンド」「ブラック・ドッグ(黒妖犬)」の名称のひとつらしい。

一説では「羊や子牛ほどの巨大な黒い犬で、硫黄の臭いの炎を口から吐く。 触れる、姿を見た者を死に至らしめる。
突然、轟音とともに出現し、轟音、閃光とともに消える。地面は爆発したようにえぐられた跡が残る。
地方によっては子供の守り神として敬われる」とも。(覇王街トビラ▼ヘル・ハウンド▼の説明要旨)



「ヘルハウンド」はアニメ・コミック、ゲーム作品でもネーミングによく使われている。 モンスター的にはケルベロスより下位の、半端な強さの設定が多いだろうか。
コミック作品「覇王街」では登場人物轟陣八の技・呼称に「黒犬獣(ブラックドッグ)」を用いたのに、トビラでは 「ヘル・ハウンド」の見出しで1ページ説明を書いた。

ブラックドッグの項目は今後追加予定。

参考資料
・ランダムハウス英和大辞典
・eプログレッシブ英和中辞典 (JapanKnowledge)
・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY
図説 妖精百科事典 (東洋書林)
覇王街 (神埼将臣:著 月刊マガジンコミックス)


 
関連項目一覧
ブリテン(イギリス) 【文化地域項目】
ケルベロス 【ヘレネス(ギリシャ):地獄の番犬】

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