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アマルフィ Amalfi アマルフィ海岸Amalfitana >>関連項目一覧


イタリア南部、ソレント半島南岸のカンパニア州サレルノ県の小都市。人口5421(2001国勢調査速報値)。 またイタリア南部、ソレント半島南岸のソレントからサレルノまでの約30キロメートルにおよぶ海岸。
複雑な海岸線、垂直に海に落ち込む断崖で知られ、ノルマン様式の大聖堂と鐘楼が残る天然の良港アマルフィ、 高級リゾート地ポジターノなどの小さな町が海岸線に点在する。1997年、世界遺産(文化遺産)に登録された。

10-11c世紀にはビザンティン帝国の宗主権下にある海港都市として活発な商業活動を行っていた。 この点でベネチアの初期の歴史に似ている。一時はベネチアをしのぐともいわれたが、地震と津波で土地を失い、歴史の表舞台から消えたとも、 後背地に恵まれず、11世紀末以降ノルマンの支配下に入ってしだいに衰えたともいう。 今でもジェノバ、ピサ、ベネチアの4都市でレガッタ競技をする伝統がある。


ノルマン様式の美しい大聖堂と鐘楼がある。
他にカトリック教会にイスラム様式がみられる。アラビア諸国と貿易して発展した歴史の名残りである。 他にレモンや紙の製法なども伝わった。

現在は観光地となっている。古い歴史の土地らしく、ごく一部で伝統的な名産物が残っている。

羅針盤による航海や、海洋法規(アマルフィ海洋法 13世紀)などアマルフィが取り入れた文物がある。

紙も中国のものがアラビア経由で伝わった。最高級の紙の産地で、清流を使い造られていた。今も木綿でつくる技法が残っていて、 今は1軒だけだが木綿の繊維を石臼でつぶして造っている。 長持ちするので公文書や記念用の文書などに使われている。

レモンはアラビアから胃薬として伝わり、リモンチェッロというレモンの皮を漬けた酒も作られる。

他に、ローマ時代からある、今は廃れたコラトゥーラという魚醤(ぎょしょう)もこの地方の一部の村に残り造られている。

街中には昔、使われていた水貯めの水槽があり、洗濯などしていた。藻やその他の生き物が食べさせるため うなぎ(鰻ウナギ)が飼われていた。イタリアではクリスマスイヴにウナギを食べる習慣がある。

参考資料
日本大百科全書 小学館
世界ふれあい街歩き(NHK)
世界ふしぎ発見!(TBS)


 
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