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アレス、アレース Ares >>関連項目一覧


ヘレネス(ギリシャ)の神話・伝承の神。戦争の神、軍神。ゼウスとヘラの子。

へパイストスとアフロディーテ(アプロディテ)が夫婦になるというホメロスの物語が 有名だが、へパイストスを良く思わないアプロディテはアレースと関係をもったともいう。
また別の物語ではアレスとアプロディーテが夫婦とも。この二人からハルモニアー(名前は「調和させる女」の意味) が生まれたという。
他、アレスとアプロディテの子として
ポボス(フォボス 怖れ)
デイモス(ダイモス 恐怖)
エロース(愛)*ヘパイストスが父とも
アンテロース(報いる愛)


アーサー・コットレルによれば、あまり人気のない神で、 信仰されたのはギリシャ中部、北部の限られた地域だという。 暴力を煽る役目、荒々しい恋、信義に欠ける神で、 道義的特性もなく残虐無慈悲、恐ろしく卑劣と、酷評されている。

ローマのマルスとは同じ神格だが対照的にマルスは人気の高い神だという (ユピテルの次に高い神格。建国の祖ロムルスの父とも)

ヘパイストスとの物語では、追放された彼がオリュンポス神のために造った玉座に仕掛けがあり、 ヘラが鎖で縛りつけられてしまった時、アレスはヘパイストスの元へいったが、彼の火にかなわず、もどらざるをえなかった。

アレスは火星でもあり、同じ赤く光る星としてさそり座のα星には「アンタレス」と名がついた(アンチ・アレス、アレスに敵対する者)。
また上記のアレスの子、フォボスとダイモスは火星の衛星に、その名がつけられている。

 
関連項目一覧
ヘレネス(ギリシャ) 【文化地域項目】
ゼウス 【ヘレネス(ギリシャ):主神】
マルス 【ローマ:軍神、戦神】
ヘパイストス 【ヘレネス(ギリシャ):神:鍛冶匠】
アンタレス 【星:ギリシャ:さそり座、反アレス】

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