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イシュタル　ishtar　>>関連項目一覧


イシター(英語読みか)とも。バビロニア、アッカド神話の女神。月神シンの娘。この名はアッカドやアッシリアでの名称で、時代をさかのぼったシュメール語ではイナンナと呼ばれる。

神の森の番をしている怪物フンババを倒したギルガメシュの勇姿に恋心を抱き、言い寄ったが冷たく断られた。ギルガメシュは、イシュタルについていった男たちが皆呪われた運命のもとで死んでいったことを知っていたからだ。

侮辱されたと憤るイシュタルは、両親にことの次第を訴えるが当然の報いだと戒められる。しかしイシュタルは嵐と地震を起こす天の牡牛を差し向けなければ、地獄の扉を破って死人を解き放つと脅す。牡牛を天から降ろすと地上は７年の間、飢饉となるという。

人や獣の食料が十分あるならと言う条件をイシュタルの父が出すとイシュタルは備えはあると答え、天の牡牛はギルガメシュのもとへ差し向けられた。しかし、エンキドゥと力を合わせて戦ったギルガメシュに倒された。

イシュタルは森の主人とも言われ、豊穣を司る神でもある。また、金星としての神格ももち、金星の輝きをヒゲにみたて「ヒゲのあるイシュタル」と呼んだ。

アッシリア人のバビロニア統治時代、アッシリア人にとっての重要な神々の一人でもあった。

　

関連項目一覧
イナンナ　【シュメール：女神】
グアンナ　【シュメール、バビロニア：魔物：牛】
バビロニア　【文化地域項目】
女神　【大項目】

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