幻想世界神話辞典 〜
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トートとも。エジプト神話における月の神であり、書記の守護神で知識を司る神格もある。「聖なる言葉の主」とも称される。 またケメヌ市(ヘルモポリス)の主神。ラーの長男とも、セトの頭から飛び出て生まれたともいう。 イビス(聖鳥とされたトキ科のアフリカクロトキ)かヒヒの姿で表される。神格については、初期は創造神であり、 BC3000年紀の下半期から法律、学問、神聖文字についてトトの功績とされるようになったようだ。 オシリスの聖なる書記であり、オシリスの埋葬を手助けし、ホルスを育てるのにも手を貸した。ホルスに続いて王位につき、 3000年以上平和に統治し、その後、空に上がり月になったという。あるいは夜を明るくするよう、ラーに命じられたとも。 月になったトトは、怪物たちにじわじわ食べられ、吐き戻されるという繰り返しで月の満ち欠けを説明する物語がある。 またトトは冥界で死者が受ける裁判を記録するという トトは研究によりヒケ(魔法)の術を獲得したという。トトの書という魔法の本があり、手にすれば神々を凌ぐ力が手に入るという。 今もメンフィス近くの墳墓の中に眠っているという。 ケメヌの創造神話ではトトが言葉を発すると、そのものが生あるものになったという。 また原初の水から生じたハスの花が開くと世界を創造する美しい子供、太陽が現れたという伝説もあるようだ。 関連項目一覧
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