幻想世界神話辞典 〜
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アルタイル Altair (彦星 牽牛星)>>関連項目一覧わし座(アクイラAquila)のα星で白色の0.8等星。名前は「飛ぶ、飛翔する鷲」意味のアラビア語 Al Nasr al Tair に 由来(al Tairは鷲[ワシ]の意味)。 アラビアではわし座のβ星、γ星とあわせてAl Nasr al Tair」とよんでいた。昔はこの3つの星を翼を広げて飛ぶ鳥 の姿とみていたのだろうといわれる。(白鳥座もさまざまな鳥になっていたという) ベガ(アラビア語「落ちる鷲」の意味)、デネブと夏の大三角をつくる。 ヨーロッパの?占星術では災いをおこす星とされているようだ。 日本名はひこぼし(彦星)。これは中国の七夕伝説の牽牛星の和名だという。おりひめ(織姫、織女星、ベガ)との対としての名前だろう。 (彦ヒコは男性、姫ヒメは女性の尊称)。日本古来の名としてイヌカイボシ、イヌヒキボシがあり、中国の牛牽き星との類似を感じさせる。 中国では、Al Nasr al Tairと同じ構成のα星、β星、γ星で「河鼓(かこ)三星、天鼓」の星座があり、 α星アルタイルは「大将軍」である。(β:左将軍、γ:右将軍) ギリシャ神話でのわし座は、ゼウスが美少年ガニメーデスをさらうとき変身したものとも、 ゼウスが赤子の時に神酒ネクタルを運んだ鷲ともいわれる。 太陽の直径の1.5倍の大きさだが、高速回転していて7時間で自転する(秒速250km 太陽は7日で1回転)ため、遠心力で扁平な形になっている。 参考資料 ・日本大百科全書 (執筆者:吉澤正則 小学館) ・ 星座手帖 (現代教養文庫 658) ・ ヴィジュアル版 星座への招待 (村山定男、藤井旭:著 河出書房新社) ・ 星辰譜[Phaenomenaファイノメナ パイノメナ] (アラトス著)[ギリシア教訓叙事詩集収録] 関連項目一覧
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