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サッカー soccer フットボール football >>関連項目一覧![]() サッカー soccerは、日本ではフットボール、ア式蹴球(しゅうきゅう)、蹴球などの名でよばれてきたが、 1960年(昭和35年)頃からラグビー・フットボール、アメリカンフットボールと区別し、 呼称をはっきりさせるために用いるようになった呼称。 アソシエーション・フットボールassociation footballの、 associationの短縮型socにcerをつけてできた言葉とされる。 ※画像は1612年の木版画foote ball(イングランド) ボールを足で蹴るゲーム、今のサッカーに類似したようなものは、古代社会、世界各地にみられる。 「丸いものを足でける」ことは人間の本能ともいえる」(小学館 日本大百科全書) サッカーに似た遊びは紀元前のギリシアやローマ時代の壁画にみることができる。 アジアにおいても中国の伝説上の黄帝の時代に同じような遊びをしたという記録がある。より詳しくは蹴球、 足球という競技の記録があり(後漢頃:AD1世紀)、6対6でゲームをしたようだ。ただ現代までは伝わっていない。 日本にも蹴鞠(けまり)という、沓を履いて鹿皮の球を蹴る球技があり(7世紀の日本書紀に記録がある)、 盛衰はありながら現代まで伝わっている。 またスポーツの起源の多くが古代の宗教儀礼などだといわれているとおり、足でやる球技として、 古代エジプト、オリエント(近東)地域でも豊穣祈願や宗教儀礼のサッカーに類似したものがあったようである。 こういった球技は、時に集団での騒乱が過ぎたり、熱中しすぎるせいや、宗教的・社会的に娯楽的なものが認められなかったり して、度々禁止されることもあった。 世界各地の足で球をけるゲーム・儀礼・スポーツ類 ・ハルパストゥム(古代ローマ 肉体訓練・軍事訓練系) ・スール(12世紀〜 フランス等 名称の意味はプール[球]、鞠[パロン] 地方によってサバト[古靴]とも 木製、皮製の球) ・クホラーレ(ラテン語 スールのこと) ・カルチョ(中世15、16世紀 イタリア) ・フットボール(16、17世紀 イングランド) ・足球(中国 後漢) ・蹴鞠くえまり けまり(日本 鹿皮の球) ・セパタクロー(東南アジア 竹の球 中国の足球が由来とも) ・?(太平洋諸島 ヤシの実、オレンジ、ブタの膀胱の皮の球) ※「豚の膀胱の球」を蹴って遊ぶのは沖縄でもおこなわれていたようだ ※家畜の内臓などを利用した空気袋は古来より使われ5ていた。中国西域方面で羊の腸で浮き袋を作りイカダにしていたりした ・パスクアコホウォグ(北米 「皆で集まってボールを足で扱う」という意味の名称 砂浜で行う) ・アクサクトゥク(イヌイット 動物の皮の球 氷上で行う) ・?(オルメカ、マヤ、インカ文明 ゴムボール) トラチトリ(14世紀アステカ,7世紀〜?古代マヤ もも・膝は使うが足はつかわないらしい) フエゴ・デ・ペロータ(スペイン語名称 現代の観光ショーで 古代マヤ メキシコ北部) イギリスでは16世紀頃は脛(すね)を蹴るルールがあったようだ。 参考資料 ・スポーツの歴史 新版 文庫クセジュ 750 (レイモン・トマ:著 白水社) ・蹴鞠の研究 公家鞠の成立(渡辺 融:著 東京大学出版会) ・人間とスポーツの歴史(渡部 憲一:著 高菅出版) ・スポーツと遊戯の歴史(ジャン=ジュール・ジュスラン:著 駿河台出版社) ・写真で見るサッカーの歴史 (ロジャー・マクドナルド:著 ベースボール・マガジン社) ・フットボールの文化史 ちくま新書 153(山本 浩:著 筑摩書房) ・日本大百科全書(小学館) ・サッカーの世紀(後藤健生:著 1995・文芸春秋) ・サッカーの歴史(アルフレッド・ヴァール:著、遠藤ゆかり:訳 2002・創元社) ・最新サッカー百科大辞典(日本サッカー協会編 2002・大修館書店) ・賀川サッカーライブラリー 関連項目一覧
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