幻想世界神話辞典 〜
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ゲーム Game >>関連項目一覧世界各地で、人類が知能、文化を持つと同時にもったであろうもののひとつ「遊び」としてあつかう。 これでもまだ広義すぎるが、徐々に細分化して扱いたい。 おそらく最初は身体・手・身振り、声・言葉などを使ったものから、「道具」を使った物へと進化していったと思われる。 遊び歌や、手遊び、ごっこ遊びなどは現代でもみられる。 道具を使ったものではシュメール古王国時代、BC2600年頃のすごろく、ボードゲームが発見されている。 また古代エジプトでもBC2700年頃まで遡るという「セネト」というすごろく、ボードゲームがある。 これは角型の20マス、30マスの升目のすごろくである。 またエジプトではもうひとつ、円形のすごろくもありゴール・あがりは「目」になっている(ウジャトか)。 蛇型すごろくの原型といえる。 古い遊びには神話的、伝承的な要素を含むものもある。セネトの升目の絵柄は「死者の書」がモチーフになっているという。 他、チェス・将棋の元になったというインドのチャトランガなどのボードゲームや 囲碁ようなボードゲームも古くからある。 すごろくと陣取りの中間的なバックギャモンやダイヤモンドゲーム的なものもある。 カードゲームは中国発祥、インド発祥、エジプト発祥と諸説あるが、ヨーロッパでなく西アジア・アジア起源とされていたが 日本でトランプという「プレイングカード」は14世紀後半イタリア発祥という説がある。 タロットカード、プレイングカードがヨーロッパを中心に広く知られている。タロットカードはもともとゲームだったのを 17世紀に神秘主義者たちが占いと結びつけたらしい。 カード型の道具は古くは棒(矢)の形から牌や板片状のものになり、紙の発明後、当初は手書き、 後に木版印刷などになったと思われる。 あるいはボードゲームの駒がカードへ変形していったとも。 中国では、清時代の水滸伝の絵柄のカードゲームなどもある。 麻雀マージャンは、唐代の葉子戯(イエツーシー)という紙牌遊び→明代初期の游湖(ユーホ)という牌のゲーム→明代の天啓年間(1621-1627)の馬吊という牌のゲーム をへて成立したらしい。 日本の「かるた(歌留多 カード)」は16世紀頃、南蛮貿易にともないポルトガル等からはいってきたので、花札なども同じ48枚構成である。 平安時代は二枚貝に同じ歌や絵を書いたものを伏せて、神経衰弱的にあわせる遊びがあった。 このようなカード遊びの原型になる遊びや道具があったうえでカード遊びに切り替わっていった面もあるだろう。 その他、すごろく型ボードゲームとも関係する「サイコロ」も遊び道具等として古くから世界各地にみられる。 6面体サイコロはヨーロッパ、アジアで古くからみられる。 変わったところでは羊の骨を使ったモンゴルの「シャガイ」などもある。 人間はあるていど知的、戦略的、また偶然性なども加味した遊びを好むようで、近世以降、物品の生産・製造・ 印刷技術の向上などによりゲーム はより多くの人々に楽しまれている。現代ではコンピュータゲームがあらゆるゲームを再現し、 また新しいゲームを作り続けている。 道具を使ったゲーム、それもテーブルゲーム的な記述が中心になったが、ヨーロッパでは スポーツ・ゲームという考え方があり、体を使った競技もゲームである。 またコマ(独楽)やタコ(凧)といった世界の多くの地域でみられる遊び道具もあるのでそういったものも紹介していきたい。 (あるいは おもちゃ、玩具として) なお1990年代のアメリカのMTGから日本の遊戯王の登場など、デジタルゲームが盛んな中でも アナログの、またはスキャンして使う類のカードゲームも極めて盛んである。 関連項目一覧
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