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ヤクシニョライ 薬師如来 >>関連項目一覧


中国、日本、仏教の伝承にみられる。人々の病を癒し、苦悩から救うとされる仏、如来。 インドでの名はサンスクリット語でバイシャジヤ・グル。 薬師瑠璃光如来とも。 薬師が菩薩の時十二の大願を立て、その中に自分の名を聞くものを不具や病気から救うというものがある。 「薬師経」を唱える者を十二神将が守護するともいわれた。

薬師如来に関する独立した経典としては「仏説薬師如来本願経」(達磨笈多だるまぐぷた:訳)があり、如来形像を造立すべし、とあるという。仏教の本義からすると仏像は本来造られるべきものではないが、釈迦滅後のことを説いた経文に仏法が形骸化し像や建物が多く造られるという「多造塔寺堅固」という時代があるというが、ある意味裏付けるものであろうか。

仏像では通仏像(通仏相)として釈迦像と同体の像に表現された。中国ではそれに鉢と錫杖を持つ例が多い。 日本では古くは飛鳥時代(7世紀)のもの、その後の奈良時代も結跏趺座する釈迦と似た形式のものだった。 平安時代以後に薬壷を執る像が多いようだ。

 
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