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ハナマツリ 花祭り、カンブツエ 灌仏会 (はなまつり、かんぶつえ) >>関連項目一覧


誕生会、降誕会(ごうたんえ)、浴仏会、仏生会(ぶっしょうえ)とも。日本では花祭りともいわれる。漢語では誕生節とも。韓国では浴佛節とも。 釈迦(シャカ)、ブッダの誕生日とされる陰暦4月8日に、花御堂(はなみどう)に安置した釈迦像(誕生仏)に 灌仏偈(かんぶつげ)を唱えながら香湯または甘茶を注ぎかける行事。 (季語 春)

釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)の降誕日を祝い、仏像を灌沐(かんもく 水を注ぎ洗い清める)する仏教の儀式。 釈迦降誕のとき竜王(ナーガラージャ)が香水を注いだという伝説にちなんでいるという。

誕生仏は右手で天を、左手で地をさした立像で、 釈迦が降誕した際に「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣告したという相を表す。

仏誕の灌沐は、釈迦八相(釈迦が教化[きょうけ]のため一生の間に示した8種の相) の一にあげられ、 インドでも古い石刻などによって広く行われたことが伝えられている。

また灌仏会もインド、西域で盛んに行われ、中国でも三国時代に行われ唐、宋代に盛んになった。 日本では推古天皇の時代(592年-628年)から行われていたとも。
840年(承和7)には宮中で灌仏会が行われ、のち一般寺院へも普及したようだ。

また「竜華会」ともいい、その場合は将来の世に弥勒菩薩が兜率天(とそつてん)から下り生まれて、 竜華樹(りゅうげじゅ)の下で悟りを開く、その出現を待つ法会という意味もあるという。

参考資料
・大辞泉 (JapanKnowledge)
・日本大百科全書 (小学館 執筆者:中尾良信)

 
関連項目一覧
仏教 【文化地域項目】
日本 【文化地域項目】
インド 【文化地域項目】
中国 【文化地域項目】
シャカ(釈迦) 【インド、仏教:聖人、仏】

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