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ハヤトノタテ 隼人の盾 はやとのたて >>関連項目一覧日本の歴史・伝承に出てくる盾。戦うための武器・武具ではなく儀式用だという。 平城宮の中でみつかった木製の盾は大きさは長さ152.2cm、幅48cm。 (井戸枠に再利用されていた 画像は復元複製品) 記録に伝わる「隼人の盾」と大きさや模様が一致する。 表に渦巻きと三角の文様を描く。 世界の多くの地域で、盾には怪物の顔、目玉、模様などが描かれている。 日本では戦争において盾はあまり用いられず発展しなかった。 元日や天皇の即位などの重要な儀式の時に 隼人(南九州の人々)が刀をさし、槍と盾を持って整列したという。 隼人が大和朝廷に服従を誓った儀式のなごりだという。 歴史的には、天武朝以後の隼人は朝廷に朝貢し、相撲を 見せたり歌舞を奏上したりしているおり、8世紀以後は隼人の首長層はしばしば位を授けられ、早くに大和朝廷に 服属した隼人の一部は、畿内各地に移住させられ屯倉(みやけ)の警衛などにあたっていたようだ。 律令制では衛門府(えもんふ)に隼人司が設置されており、 元日・即位などの祭儀に参加するほか竹細工などの製作にあたっている。 律令支配が浸透したあと朝廷に対し抵抗し、720年(養老4)には隼人は大規模な抗戦を 起こし、大伴旅人を持節大将軍とする征隼人軍が派遣されている。 よく聞く「薩摩隼人」の名は8世紀からみられる。 参考文献・出典 ・平城京展 ・日本大百科全書 (執筆者: 小学館) ・大辞泉 (JapanKnowledge) 関連項目一覧
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