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ジンムテンノウ 神武天皇 じんむてんのう >>関連項目一覧


日本の神話・歴史上の最初の天皇。日本書紀に記述がみえる。即位の日が建国記念日(2月11日)になっている。 高天原から降臨した天津神ににぎの尊の曾孫。 紀年となる辛酉年(かのととりのとし)即位 (紀元前BC660年)、七十六年(BC585年)、127歳で没、とされる。 これは史実ではなく造られた物語であるだろう。
「神武」は8世紀後半につけられた諡号(しごう)で、 日本書紀の中では若御毛(わかみけぬ)命[穀霊的存在表す幼名]、 神倭伊波礼毘古(かむやまといわれびこ)命[神聖な大和の国のいわれを負っている男]、 始馭天下之天皇(はつくにしらししすめらみこと)[初めて天下を治めた天皇]、と書かれている。

神武伝説としては日向の国高千穂宮にいた神武は「どこを都とすれば安らかに天下を治められるか、東方をめざそう」と出発し、瀬戸内海を東進 して難波に至り、長髄彦(ながすねひこ)と戦い兄の五瀬(いつせ)命を失う。南に迂回し熊野で化熊に蠱惑されるが天津神の助力で助かる。 また天津神のつかわしたヤタガラス(八咫烏)の先導で熊野・吉野の山中を抜け大和の宇陀にでる。多くの土着勢力を降し、畝傍(うねび)の橿原(かしはら)を都 と定め天下を統治した。

明治以降、神武天皇の即位日を紀元節などにしたり、現在では建国記念日(2月11日)として祝日にしている。

 
関連項目一覧
日本 【文化地域項目】
ヤタガラス(八咫烏) 【日本:神話:烏】

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