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リュウグウジョウ  竜宮城 りゅうぐうじょう >>関連項目一覧


単に「竜宮」とも。日本では浦島太郎の昔話でもっとも知られる。「竜宮」はもちろん漢語であるが、 日本でも海の異界の常世に関する伝承があり、そのような共通した考えが同化し、竜宮城となった面もみられるようだ。
竜宮とは竜神、あるいは海神、乙姫(おとひめ)などが住むという想像上の宮殿で、 岩穴の奥とか川や淵の底、海底、海のかなたにあるといわれる。
古事記によると「魚鱗(いろこ)のごと造れる宮室(みや)、それ綿津見(わたつみ)の神の宮」という表記があり、、 このようなものは呼称は古くは常世(とこよ)だったが、一般には竜宮といわれるようになったようだ。
同様・類似の考えのものが南西諸島ではネリヤ、ニラヤ、沖縄ではニライカナイとよばれる。
浦島太郎では、竜王はでてこない場合があっても訪ねる場所の名は竜宮城である。これは室町時代以降にみられるようになった。


西遊記、封神演義などでは竜王の水中の宮殿「水晶宮」がでてくる。 モンゴルやベトナム、韓国朝鮮の竜王に関した昔話では、竜の王子と水中の宮殿を 訪ねる類話がみられる。

仏教でも竜宮城に類する「竜王宮」の語がみえる。 長阿含経に「大海の水底に沙竭羅竜王宮(しゃから 沙伽羅、沙羯羅)有り。縦広八万由旬なり」等。

参考資料
・日本大百科全書(小学館)
・大辞泉(JapanKnowledge)


 
関連項目一覧
日本 【文化地域項目】
竜、ドラゴン 【大項目】
ニライ・カナイ 【日本:沖縄:理想郷、死の国】
ニョイキンコボウ(如意金箍棒、如意棒) 【中国:西遊記:※水晶宮】
リリョウ(李良) 【中国:封神演義:※水晶宮】

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