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キコエオオキミ 聞得大君 きこえおおきみ kikoe okimi >>関連項目一覧日本の沖縄[琉球]の伝承。「おもろそうし」(1巻1531年-22巻1623年)第一巻などにも記述がみえる。 太陽神のことをさすらしいが、琉球王朝時代の最高位の神女、女性神官のことでもある。(太陽神は別に「てだの大主」[てだ=太陽]がある) 「きこえ」は「有名な」という意味の美称。君は女性神官の称。方言ではチフィジンとも。 首里王府で国王と並ぶ女性官職最高の地位で、本来は王女が就いた(1667年には王妃の次位に、1677年には王妃が就任することに)。 国家的神事を主宰する神女行政、各地の祝女(のろ)、司(つかさ)という女性神職による神官組織の頂点。 神殿のある場所は聞得大君御殿(うどん)。 国王を決定する神事もつかさどり、 宗教的権威が王権を上回っていた時代もあるようだ。 尚円王の女子、尚真王の姉妹にあたる音智殿茂金(おとちとのもえかね)が最古の記録で、「玉陵(たまうどん)の碑の文」 (1501年)にみえる。 1879年(明治12)廃藩置県で公的意義を失ったが、私的には1944年(昭和19)まで続いたという。 参考文献 ・日本国語大辞典 (執筆者:小島瓔 ジャパンナレッジ) ・沖縄の歴史と文化 (外間守善:著 中公新書) ・おもろそうし () 関連項目一覧
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