幻想世界神話辞典 〜
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オーディン (オージン) Óðinn odin >>関連項目一覧ゲルマン、北欧神話の主神。(ドイツのヴォーダン) ボルと霜の巨人の娘ベストラの子。 最も古い戦いの神、または嵐の神だったというヴォーダン wodanから、時代の移り変わりと共に様々な神格を 持つようになった。戦いの神であり、詩の神、智慧、魔術の神でもある。名前の原義は「怒り」、「猛々しさ」、 「凶暴さ」の意だったという。 妻の女巨人フィヨルギン(ヨルズ)との間に息子トール神をもうける。 魔力の代償に片目となり、ふちの広い帽子をかぶり、青い外套を羽織っている。魔槍グングニルを 持ち、魔馬スレイプニルを駆る。指、または腕には黄金の輪ドラウプニルをつけている。また世界の出気事を伝える 大ガラスのフギンとムニン、またヴァルハラ宮で自分の代わりに食事をとらせる狼、ゲリとフレキを従えている。 オージンは、乱暴な霜の巨人たちが気に入らず、その兄弟ヴィリとヴェーと共にユミルを殺し、その体から世界を 創造した。また、この3兄弟は海岸に流れ着いた2本の流木から最初の人間を創った。トネリコの木から創られた 男はアスク、ニレの木から創られた女はエンブラと名づけられた。その後、世界の中心に神々の住処アースガルズ を築き、大広間フリズスキャルヴに玉座を構えた。 またオージンはヴァルファルズ(戦死者の父)と呼ばれるように、地上の戦いに女神ヴァルキュリャを遣わし、 優れた戦士の生死を決定させ、 名誉の死を遂げた優れた戦士をオーディンの館グラズヘイムの広間ヴァルハラへと導かせる。 世界の終焉の戦いの時には、ヴァルハラの540の各扉から800人ずつの戦士達が飛び出すという。 巨人族とロキの率いる魔物の軍勢との最後の戦いで、オージンはフェンリルに呑まれて死ぬ。 英語の水曜日Wednesdayは「Woden's day」で、ヴォーダン、オーディンの日の意味。 (古期英語 Wodnesdag 中期英語 Wednesdai 中期ドイツ語Wudensdach , Old Norse Odinsdagr, Swedish Onsdag, Old Frisian Wonsdei) これはローマの水曜日mercoledi、マーキュリーMercury、メルクリウス神の日だったものが オーディンの日に転化されたもの。 関連項目一覧
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