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パラケルスス Paracelsus >>関連項目一覧


ヨーロッパの錬金術師、医学者。Philippus Aureolus Paracelsusとも。歴史上の人物(生没1493-1541)。 「パラケルスス」は古代ローマの医者ケルススに似ている、超えるの意味で名乗ったようだ。または本名ホーエンハイムのラテン読みという説もある。
本名はフィリップス・アウレオルス・テオフラスツス・ボンバスツス・フォン・ホーエンハイム。

スイスのチューリッヒ近くで生まれで父親も医師。14歳から医師を目指し、各地の大学で錬金術・医学を学び、ヨーロッパ各国を遍歴した。
1512年にはイタリアのフェラーラ大学に落ち着き、医学部を卒業。再び各地を遍歴、アジア、中東、アフリカも訪れた。

幼い頃、錬金術・呪術に傾倒した影響か薬学に強い興味を持ち、物質界は四大元素から成り立つと認めながら、さらに根本的な三元素 (硫黄、水銀、塩)を唱え、これらや銀、鉛を医薬に用いた

これらの薬効は現代医学からは考えられないが、他の医者が見離した下半身麻痺の少女を治療した等のエピソードがあるようだ。 また、効能が優れているため、悪魔と契約して秘薬を手に入れていると噂されるほどだったという。

助産婦やロマ(ジプシー)の知識を尊重したり、異端の錬金術等を用いたりして排撃される空気がつくられていった。 1527年にバーゼル大学の医師兼医学部教授に推薦されるが、当時医学界で宝典とされていたアヴィケンナの「正典」を人前で焼き捨てたため 職につけなかったり、ラテン語に代えてドイツ語で講義するなど、古典医学を批判して追放されたこともあるという。

錬金術に関してはアゾットという剣の鍔の中に「賢者の石」入れていたとも、 ホムンクルスを造った(著書「物性について」の記述)とも、 精霊と四大元素に関しての著述を残すなどしている。
火:サラマンドラ
風:シルフ(シルフィード)
土:グノームGnmes(グノミードGnomide)
水:オンダン(オンディーヌ ウンディーネ)またはニンフ

その他の著作
「今後の24年間の予言」1536年刊※宗教改革を予言したという
「魔術の根本原理」1590年バーゼル刊


医学的には、医薬に水銀などの金属化合物を用い、医化学の祖といわれる。

 
関連項目一覧
錬金術、錬金術師 【大項目】
魔術、魔術師 【大項目】
ホムンクルス 【錬金術:人造人間】
アゾット 【錬金術:剣】
賢者の石 【錬金術、万能薬】
イリアステル 【錬金術、第一質料】
ウンディーネ 【ヨーロッパ:錬金術:精霊:水】

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