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ハンゲショウ 半夏生 はんげしょう >>関連項目一覧半夏(はんげ)とも。中国、日本の暦・農事暦。中国での暦が日本でも用いられたもの。半夏生は、二十四節気の夏至を3つにわけた 最後の3分の1(第三候、末候)。雑節のひとつとして残っている。 (二十四節気をそれぞれ3つにわけた「七十二候[しちじゅうにこう]」という) 太陽が黄経100度にある日で、夏至(6月21日頃)から11日目で、今の暦で7月2日頃にあたる。 暦のうえの入梅は80度、夏至は90度であるから、 半夏生は夏至を挟んで、入梅と対称の位置にあるときにあたる。 この次期に梅雨が明け、田に「半夏(カタシログサ、カラスビシャク)が生える」のを目安に田植えの終期とされてきた。 名称は、この半夏が生えるころという意味であるというが、半夏の頃咲く草だからその名がついたとも。 この植物については後述する。 夏の季語。「いつまでも明るき野山半夏生」(時彦) 夏至のほかの候は、初候(第一候)「乃東枯」、次候(第ニ候)「菖蒲華」である。やはり植物などと関連している。 昔の農事暦では、この頃までに田植を終えるとされていた。 迷信的暦注には、この日毒気が降るので、「前夜から井戸や泉に蓋(ふた)をすべし」といわれたという。 (草花の半夏の臭気のせいか) また、日本ではこの7月2日を「蛸(タコ)の日」と蛸研究会が定めたという。 もともと関西方面では7月2日ごろの半夏生にタコを食べるという。半夏生の前、田植えを終えた農家で稲の苗が蛸の足のように しっかり根を下ろし豊作になるようにとの願いからタコを食べるとも。タコにはタコシンという疲労回復酵素がある。 また、前述の通り、この名前の植物、草花があり、名称・名前の由来となっている。 半夏はドクダミ科の多年草の名で、別名カタシログサ(かたしろぐさ片白草)。[学名:Saururus chinensis (Lour.) Baill.] 水辺に生え、高さ約80センチほどで、全体に臭気がある。葉は長卵形で互生。6、7月頃、 上部の葉が数枚白くなり、これと向かい合って花穂を出し、 白い小花が咲く。名は半夏のころ咲くからとも、葉の下半分が白いので「半化粧」の意ともいわれるという。 参考資料 ・日本大百科全書(小学館) ・大辞泉(JapanKnowledge) ・地域新聞 関連項目一覧
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