幻想世界神話辞典 〜
文化地域項目〜
大項目〜
リンク集〜
掲示板
〜
辞典TOP〜
ヤマタノオロチ -ヲロチ 八俣遠呂智(記)、八岐大蛇(紀) >>関連項目一覧*(記)は古事記での漢字表記、(紀)は日本書紀での漢字表記。 日本神話に出てくる大蛇。頭と尾が8つあり、背中には松や柏が生え、 八つの山、八つの谷いっぱいに広がる巨体で眼は赤酸漿(アカカガチ あかほおずき)のようだという。 または、一つ一つの頭に岩松が生えていて、両脇には山があり、とても強いともいう。 二柱の神、脚摩乳(アシナヅチ)、手摩乳(テナヅチ)の老夫婦の子供を食い殺していたが、 残った娘のクシイナダヒメ(奇稲田姫)を助けるため、スサノオノミコトに酒または、 毒の入った酒を飲まされて眠っているところを斬り殺された。 この時使った剣はトツカノツルギ(十拳剣)とも、ともカラサビノツルギ(韓鋤の剣)とも、 オロチノアラマサ(大蛇の麁正)ともアマノハハキリノツルギ(天蝿斫剣)ともいう。 日本書紀で、十拳剣でずたずたに斬ったとも、韓鋤の剣で頭と腹をきったとも書かれている。 尾を切ると剣が刃こぼれしたので、よく見ると中に剣があって、クサナギノツルギと呼ばれた。 ヤマタノヲロチは出雲の国の簸(ひ)の川の上流で倒されたという。世界各地にある英雄譚の例にもれずドラゴン退治の類話である。 参考文献 ・ 日本書紀 全現代語訳 (講談社学術文庫) ・古事記物語 (教養文庫) 関連項目一覧
●このページのトップへ● (C) Copyright Masahiro Aibara |